最近コロナ禍で「免疫」という言葉をよく聞かれると思いますが鍼灸は免疫力を向上させる
身近な療法です。ご自分の身体にお灸をすると免疫力アップが期待出来ます。ツボを沢山覚えないといけないと思われるでしょうが、今日はただ一穴のみ足三里を覚えて下さい。
足三里の取穴(つぼの探し方)は写真のように膝を曲げて膝の皿を親指と中指で挟むようにして
中指の先の辺りです。写真だと黒い印が中指の先端から少しずれていますが指と重なると印がわかりにくいのでわざとずらしています。
そのあたりをグリグリして硬かったりズーンと響くところを探してください。
※胃酸過多の人は足三里は胃酸分泌を促進させることがありますのでご注意ください
三里は足の疲れを癒し、膝の痛みを予防します。また 胃腸の働きを整え、冷えを改善するなど、
優れた効果のあるツボです。足三里の効能は沢山あり機会があればまた記載しますが
一般的に言われているのが消化器症状の改善・足の疲れ全般です。
消化器や循環器の症状からはじまり筋肉や神経系まで様々なトラブルに効果のある
オールラウンドなツボです。
古くは、奥の細道で有名な松尾芭蕉も「足三里」にお灸をすえて全国行脚していたそうで す。
近年、アフリカでも結核患者にお灸が 使用されています。
参照:モクサアフリカhttps://www.moxafrica-japan.com/
結核患者に対し、投薬のみで治療したグループと、薬の治療に加えて毎日お灸をすえたグループを比較するとお灸を併用したグループの方が
薬の副作用の関節痛や疲労が少なく早く回復することが分かったそうです。
この研究活動はNHKでも放送されていました。
日本でも原志免太郎(はらしめ たろう)医師が毎日「足三 里(あしさんり)」へのお灸をかかさず、
104 才まで現役の医師として活躍され108歳で天寿を全うされました。
原先生は結核のウサギへお灸をすえるこ とで白血球の増加(免疫力の向上)がみられることを
論文で発表されました。
この原先生の論文を読んだモクサアフリカの代表理事が結核の治療にお灸を取り入れたそうです。
お灸をすると免疫増強、また胃腸の働きを整え日ごろの愁訴を改善してくれます。
あまり難しいことを考えなくても出来ますし安価で簡単なのでやって損のない療法です。
お灸をすえる場所やすえかたがわからない方は遠慮なくお尋ねください。